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真室川町地域おこし協力隊 永井 沙織 氏


 このコーナーは、地域に潤いをもたらし醸成させるのは人であるという思いのもと秋田県南地域と山形県北地域に住む「醸し人」にクローズアップしたコーナーです。
 第16回目となる今回の醸し人は、真室川町地域おこし協力隊の永井沙織氏です。

「きっかけは幼少期の体験から」
 永井さんは1995年に秋田市で生まれ、その後秋田県内の高校を卒業し山形県立米沢栄養大学健康栄養学部に進学しました。卒業後は山形大学医学部附属病院で管理栄養士として2年間勤め、2020年4月より山形県真室川町の地域おこし協力隊として農林課に所属しています。
Q 現在の仕事に就いた思いを教えてください。
A.幼少期から祖父母と過ごす時間が多かったことから、畑で遊んだり、ふきのとうやワラビを採ったり道の駅などの産直を巡る機会が多くあり、こうした経験から郷土料理などの食の分野に関心を持ち、栄養系の大学へ進学しました。大学進学後に病院管理栄養士として野菜などの発注を行ったり、栄養指導で農業者に多く出会う中で、食の基本である一次産業をより知る必要があると痛感したため、現在の仕事に応募しました。
Q 現在の仕事内容を教えてください
A. 「6次産業化販売推進員」として町の農業者や関連団体とともに、農産物の加工・販売・農家レストランや農家民宿の経営などの取り組みを支援し稼げる農業を実現することで新しい担い手の確保や交流人口の拡大を目指しています。
「郷土料理や行事食が実際に食べられるお店を開業したい!」
Q 地域に対する思いや未来像を教えてください。
A.真室川町を選んだのは大学生活を過ごした山形と自分が生まれ育った秋田の両方が好きだから県境付近に住みたいと思ったのがきっかけでした。未来像は、町の食材を用いた料理や郷土料理、行事食を提供するお店を開業することです。調理体験や生鮮・加工食品の店頭販売などもあわせて行えたら良いなと考えてます。
Q 今後、自分の夢や目標に向けて何を実行しますか?
A.真室川町の郷土料理をインターネット上のレシピ投稿サイトcookpad(クックパッド)に投稿し、町の食についてPRしています。投稿するレシピは、町で長年受け継がれてきた郷土料理や行事食をまとめた本「娘に伝えたい郷土食 あがらしゃれ真室川」に記載のレシピが殆どです。基本的に町の方に調理してもらい、その写真を撮るなどの取材をしていますが、合間に、町の暮らしについて教えて頂いたり、自分自身とても勉強になってます。
レシピ投稿サイト>https://cookpad.com/kitchen/7450835

 明るく笑顔がたくさんで真っ直ぐで正直な性格は、祖父母から良い影響を受けていたんだなと思いました。これからも出会いを大切にし田舎の良いところを後世へ伝えていってくれると確信し、陰ながら応援して行きたいと思います。

真室川地域おこし協力隊