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株式会社 小屋酒造 代表取締役 小屋 和也 氏


 このコーナーは、地域に潤いをもたらし醸成させるのは人であるという思いのもと秋田県南地域と山形県北地域に住む「醸し人」にクローズアップしたコーナーです。第2回目となる今回の醸し人は、創業が文禄2年(1593年)、400年以上もの長い歴史をもつ、今では最上郡唯一の酒蔵である「小屋酒造」代表取締役の小屋和也さんです。

目指しているのは最高の食中酒です。
 弊社のルーツは福井県の海鮮問屋にあり、山形に移って酒造りを始めたのは文禄2年と記録にあります。この地域では当時から海運業が発展していて、最上川から酒田を経由して京との交易が盛んだったことから、大蔵周辺では食や酒の文化が進み、主大名の本陣として栄えていたといわれています。また、大蔵村は月山麓の宿場としても重宝されていたことから日本酒の消費量も多く、当時は3つの蔵元があったそうです。
 現在では小屋酒造が最上郡で唯一の酒蔵となっておりますが、先人の知恵や酒造りの志を継ぐものとして、ここで生まれ育った酒文化を大切にしていきたいと思っています。近年、海外でも日本酒が高い評価を受けていることは嬉しく思いますが、先ずは地元の方々が日常的に吟醸酒を飲む文化を育みたいと思いますし、地元の方が飲むからこそ地酒なのではないかと考えています。
 私どもが目指す酒造りは食事へ寄り添う事の出来る「最高の食中酒」です。酒はその土地の食文化と密接な関係がありますから、やはり地元の方に愛されるお酒、というのが理想です。弊社では山田錦以外は酒米の全量を県内産の酒米で賄っています。山形の米を使い、山形の食と共に酒を嗜み、山形の農家が潤うような酒造りのサイクルを作っていくことが理想ですね。
【商品紹介】
●花羽陽 大吟醸 絹
 「絹のようにやわらかい大吟醸」
山田錦100%で特別に醸造した日本酒の芸術品。厳選された最良の米の糠部分を全て取り除き、心白だけで醸す高度な伝統技術による完全手造り品。「吟醸香」と呼ばれる果実の様な芳香と絹の様にやわらかい味が特徴です。
◎山田錦 100%
◎精米歩合 35%
◎アルコール度 17度
株式会社 小屋酒造

山形県最上郡大蔵村清水2591
TEL 0233-75-2001
http://hanauyo.co.jp/sake/