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TOHOKU JAPAN

浅舞婦人漬物研究会会長 佐藤 征子 氏


 このコーナーは、地域に潤いをもたらし醸成させるのは人であるという思いのもと秋田県南地域と山形県北地域に住む「醸し人」にクローズアップしたコーナーです。
 第7回目となる今回の醸し人は、浅舞漬物研究会会長の佐藤征子氏です。

先代が築きあげた味を次の世代へ
 「1970年に設立準備委員会を立ち上げ、事業としてスタートした『浅舞漬物研究会』は2020年で50周年を迎えます。設立当初は余剰野菜の有効活用という目的で始まり、はじめた頃は専門知識も少なく、販売もお祭りなどへ出向いて手売りをしたりと全てが試行錯誤でした。しかし、そういった経験の中で長さを均一に揃えることや、見た目を良くすることなど指導を受けていくことで要領を掴んでいきました。
 当時にすれば漬け物は生活の為になくてはならない知恵でしたが今は違います。一年中いつでも野菜や果実が手に入り保存食がなくても生活に不便を感じません。でも、だからこそ先代が築きあげた味を次の世代へ繋げていきたい。秋田の田舎で作った懐かしの味やこの地域の伝統食をより多くの方へお届けしていきたいと思っています。
 ある時、電話で注文を受けていると言葉の違いに気がついたんですが、 『へばよ。あなたはどごの出身よ?』なんて会話になることもあったりして、それがご縁で毎年注文をくれる方もいました。この何気ないコミュニケーションもまた、故郷を懐かしく思う方にとっては心のよりどころになるのではないかと感じた出来事でしたね」
 職員の皆さんは15時の休憩時間にみんなが集まって明日の段取りを活発に話し合っていました。「入社した直後はか弱かったけれども、重労働も多いから今は男の人より丈夫だよ」と笑いながら話すスタッフも。「自分たちが作った商品を食べて『美味しかったよ』と言ってもらえるのが何よりも励みになります!」と皆さん。
 女性の多い職場でしたが、家庭と仕事の調整もみんなで支え合い補い合いながら力を合わせてひとつの方向を向いて頑張る姿勢が印象的でした。是非この職場の雰囲気を作っている佐藤征子さんに会いに行ってみてください!
【商品紹介】
●花ずし
 冬期間の期間限定商品です。朝採り茄子を1粒ずつ丁寧に漬けました。秋田県南地方の伝統的な保存食を是非ご賞味ください!

●酢ちょろぎ
 シソ科の球根の多年草です。地方によって呼び方は色々ですが、秋田では「ちょろぎ」と呼ばれています。縁起の良いちょろぎは「長老喜」と書きお正月によく使われます。

一般社団法人 浅舞漬物研究会

秋田県横手市平鹿町浅舞字福田212番地-1
TEL 0182-24-0509 / FAX 0182-24-2040